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Call My Name




「だーめ!!」


グレンジャーにいつも通り会って、
グレンジャーにいつも通りキスしようとしたら、

拒まれた。

普通に、焦る。
…嫌われた?


「グレンジャー、一体どうしたんだ?」

「『ハーマイオニー』」

「え?」

「だから、ハーマイオニーって呼んで?
 名前で呼んでくれたらキスしてもいいって言ってるの」

「ちょっ、……何だって?」

「だって貴方、いつまでたってもファーストネームで呼んでくれないんだもの。
 私はちゃんとドラコって呼んでるのに。
 だから決めたの! 貴方がハーマイオニーって呼んでくれるまでキス禁止!!」


そういって人差し指を突きつけるグレンジャーの顔には満面の笑み。

…さてどうする。


「そういうことだから。よろしくね? マルフォイ」


ついでにファミリーネームで呼ばれた。
完全に遊ばれている。

どうするどうするどうする。


彼女をハーマイオニーと呼ぶのは

恥ずかしい。
恥ずかしいけどそれ以上に

彼女に「キス禁止!」と言われたのが。
それだけで動揺してしまう、それだけ彼女に夢中になってしまった自分が。
僕らしくなくて。
悔しい。


となればどうするか……答えは一つ。

彼女のその得意げな顔も、もうおしまい。
軽く咳払いをして見上げた。
にやりと笑って一言。


「ハーマイオニー?」

「っ!!」


ほら、思った通り。
彼女の顔がぽっと赤く染まる。


「ハーマイオニー」

「きゃっ」


ついでに彼女を抱き寄せた。
名前で呼んだんだから、僕の思い通りにさせてもらう。











「ちょっ…もう! 何ですぐに言うこときくのよ!」

「キスしたかったから。
 ついでに言っておくが、あんなことで僕に勝てると思ったら大間違いだな」

「…だって、こうでもしないと一生呼んでくれないと思ったんだもの」

「ならいくらでも呼んでやる。
 …でもそんなに呼んだら、キスじゃ足りないだろうな」

「ちょっ、ドラコっ!~~~!!」




ハーマイオニー。
なんていくらでも呼んでやるよ。

それで君が僕の傍にいてくれるなら。
君の笑顔を一つでも多く見られるなら。

『君のいない未来』という存在を、一瞬でも忘れられるなら………




***Fin.***

前サイトの拍手。「名前で呼んでよ」というだけのお話。
結局ハー子はドラコに敵わないってことです。
どうしてもシリアス気味で終わってしまうドラハ……。
若干の加筆修正あり。
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