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迷い猫を、拾った。





My Little Lost Cat






プロローグ -Prologue-


(……なぜ、こうなった)
 ドラコは一人途方に暮れた。目の前のソファで気持ちよさそうに寝息を立てているのは栗色の髪。
「ん……」
 それは狭いソファの上で動きづらそうに寝返りをうって、白い肌と微かに顰めた眉を見せた。ドラコは少し身を固くしたが、再び聞こえた規則正しい寝息にふっと息を吐く。
(まったく……家まで連れてくるなんてどうかしてる)
 ドラコはなるべく音を立てないようにリビングを抜け出し、寝室のドアを閉めた。ベッド脇にある座り心地のいい椅子に深く腰を下ろして天井を見上げ、この数時間の間に起きた出来事を振り返ってみる。色々な偶然が重なって、そんなつもりは毛頭なかったのに、なぜか今、自分のテリトリーに彼女がいるのだ。
 これからどうしようか……真っ先に二人の顔が浮かんで、ドラコは自嘲的な笑みを漏らした。今の状況を知った彼らがどんな反応をするか、手に取るようにわかる。
(まずはあのウィーズリーが怒鳴りこんでくるな)
 ドラコにとって非常に分が悪い展開になるのは目に見えていたが、このままここに居座られるよりはいい。それなら梟便を、と机の引き出しから羊皮紙を取り出した時だった。
 カチャリ、とドアノブを回す音がして顔を上げる。
「あの……ドラコさん?」
「あぁ、目が覚めたのか、グレンジャー」
 書斎の入口にふらりと立って心もとない目でドラコを見ているのは、先ほどまでソファで眠りに落ちていた彼女だった。




to be continued.....

**********
と、いうわけで。時間もないのに新連載(笑)
ハーちゃんに何があった!? なぜドラコのところにいるの!?
すぐにはわかりませんが、あと2、3話で明らかになるかと思われます。
タイトルはストーリーにもちろん沿ってますが、響きが可愛い感じで並べてみました。
ではでは、続きもお楽しみくださいませー
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