思うがままにつづったこころの中。その2
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貴方に呼びかけた声は
今も何処かを彷徨っている
The Call
----ねぇ、ドラコ
貴方は今、何処にいるの?
いつも隣にあるはずの銀髪が、今はいない。
私だけの月は、何処かに消えてしまった。
----ねぇ、ドラコ
答えて?
…答えはあるはずない。
わかってるのに。
ミラーに映る自分の姿は、まるでいつもの自分と違う。
これ以上ないくらいに、深く深く、堕ちている。
そんな中に只一つ、月明かりを受けてキラキラと輝くものがあった。
ミラーから目を離してふと自分の手に視線を落とす。
そこで輝いていたのはシルバーの指輪。
ドラコが最後にくれた、贈り物。
----これがハーマイオニーの誕生石。で、これが僕のだ。
誕生石にもいろいろ種類があるらしいが、きっとハーマイオニーはこれが気に入るだろうと思って。
----私のはサファイアよね。ドラコの誕生石はこれ…何を選んだの?
----ムーンストーン。
ちょうどホグワーツでの5年目が終わろうとしていたころ。
帰りのホグワーツ特急の中でドラコに渡されたのがこの指輪だった。
青いサファイアと、それを挟むように置かれた白いムーンストーン。
合わせて三つの石があしらわれただけの、シンプルなものだった。
あの時の私は、まだ良く理解していなかった。
私がドラコ=月とすぐに結びつけるから。だからドラコはこの石を選んだのだと。
ただ単純に、そう思っていた。
でも私がそこに隠された想いを、
この石を選んだ本当の意味を知った時、
彼はもういなかった。
もう、遅すぎた。
----ムーンストーン…なるほど、そういうこと。貴方の髪の色は月の色ですものね。
----まぁ…そんな所だ。大事にしろよ。
----当たり前でしょう?ずーっとつけているわ。
----それでいい。…いつかきっと、ハーマイオニーには必要になる…
----え?
----あ、…いや、何でもない。大したことではないんだ。
ムーンストーンの宝石言葉、知ってるか?
----うーん…知らないわ。何かしら?
----愛、だ。
その言葉と共にふわりと表れた笑顔が、今でも瞼に焼き付いている。
あんなに優しく、でもあんなに淋しそうに笑ったドラコを見たのは初めてだった。
ドラコはもう、わかっていた。
いつかやってくるだろう別れの瞬間を。
1年後の今、ドラコが私の隣にいないということを。
だからこの石を選んだのだ。
ムーンストーンの宝石言葉は愛。
でもそんなことはどうでもよかったのだと思う。
最近知ったことがあった。
石に込められたパワーは安らぎだということ。
それが、ドラコがこの石を選んだ本当の理由。
独りになるであろう私のために。
本当にドラコらしいと、そう思う。
優しすぎて、何でも見透かされていて、悔しくなるくらい。
大好きだった。
私は指輪を見ながら彼の銀髪を思い出す。
この場に不自然なほど、それは月光を受けて輝いている。
今宵は満月。
ムーンストーンが輝きを一層増すとき。
今なら届くんじゃないかと、
この月の光はきっと彼にも降り注いでいると、
そんな気がして問いかける。
----ねぇ、ドラコ
貴方にこの声は、届いてる?
***Fin***
こちらはBackstreet Boysが大好きだった当初、曲名お題を自分で作って書いたもの。
でも歌詞の内容は何ひとつ反映せず(だって浮気ネタなんだもの!)、
タイトルの「呼びかける」という意味だけで書いてみました。
あ、このブログにはまだ載せてませんが、うちのドラコは月と非常に繋がりがあるのです。
今も何処かを彷徨っている
The Call
----ねぇ、ドラコ
貴方は今、何処にいるの?
いつも隣にあるはずの銀髪が、今はいない。
私だけの月は、何処かに消えてしまった。
----ねぇ、ドラコ
答えて?
…答えはあるはずない。
わかってるのに。
ミラーに映る自分の姿は、まるでいつもの自分と違う。
これ以上ないくらいに、深く深く、堕ちている。
そんな中に只一つ、月明かりを受けてキラキラと輝くものがあった。
ミラーから目を離してふと自分の手に視線を落とす。
そこで輝いていたのはシルバーの指輪。
ドラコが最後にくれた、贈り物。
----これがハーマイオニーの誕生石。で、これが僕のだ。
誕生石にもいろいろ種類があるらしいが、きっとハーマイオニーはこれが気に入るだろうと思って。
----私のはサファイアよね。ドラコの誕生石はこれ…何を選んだの?
----ムーンストーン。
ちょうどホグワーツでの5年目が終わろうとしていたころ。
帰りのホグワーツ特急の中でドラコに渡されたのがこの指輪だった。
青いサファイアと、それを挟むように置かれた白いムーンストーン。
合わせて三つの石があしらわれただけの、シンプルなものだった。
あの時の私は、まだ良く理解していなかった。
私がドラコ=月とすぐに結びつけるから。だからドラコはこの石を選んだのだと。
ただ単純に、そう思っていた。
でも私がそこに隠された想いを、
この石を選んだ本当の意味を知った時、
彼はもういなかった。
もう、遅すぎた。
----ムーンストーン…なるほど、そういうこと。貴方の髪の色は月の色ですものね。
----まぁ…そんな所だ。大事にしろよ。
----当たり前でしょう?ずーっとつけているわ。
----それでいい。…いつかきっと、ハーマイオニーには必要になる…
----え?
----あ、…いや、何でもない。大したことではないんだ。
ムーンストーンの宝石言葉、知ってるか?
----うーん…知らないわ。何かしら?
----愛、だ。
その言葉と共にふわりと表れた笑顔が、今でも瞼に焼き付いている。
あんなに優しく、でもあんなに淋しそうに笑ったドラコを見たのは初めてだった。
ドラコはもう、わかっていた。
いつかやってくるだろう別れの瞬間を。
1年後の今、ドラコが私の隣にいないということを。
だからこの石を選んだのだ。
ムーンストーンの宝石言葉は愛。
でもそんなことはどうでもよかったのだと思う。
最近知ったことがあった。
石に込められたパワーは安らぎだということ。
それが、ドラコがこの石を選んだ本当の理由。
独りになるであろう私のために。
本当にドラコらしいと、そう思う。
優しすぎて、何でも見透かされていて、悔しくなるくらい。
大好きだった。
私は指輪を見ながら彼の銀髪を思い出す。
この場に不自然なほど、それは月光を受けて輝いている。
今宵は満月。
ムーンストーンが輝きを一層増すとき。
今なら届くんじゃないかと、
この月の光はきっと彼にも降り注いでいると、
そんな気がして問いかける。
----ねぇ、ドラコ
貴方にこの声は、届いてる?
***Fin***
こちらはBackstreet Boysが大好きだった当初、曲名お題を自分で作って書いたもの。
でも歌詞の内容は何ひとつ反映せず(だって浮気ネタなんだもの!)、
タイトルの「呼びかける」という意味だけで書いてみました。
あ、このブログにはまだ載せてませんが、うちのドラコは月と非常に繋がりがあるのです。
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