思うがままにつづったこころの中。その2
+
あらゆるジャンルの二次Novel。まずはお知らせをチェック!
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
Ferret’s Tail -2-
結論から言うと、マルフォイの姿は大広間のどこにも見られなかった。ハーマイオニーがあまりに何度も背後のテーブルに目を走らせるので、ロンが料理を口いっぱいに頬張りながら
「一体スリザリンンの何がそんなに気になるのさ?」
と聞くほどだった。ハーマイオニーはマルフォイの名前とさっき会った白イタチの話が喉まで出かかったが、
「……いいえ、別に何でもないの」
と返した。
もちろんハリーたちに知られて困るようなことはなかったけれど、なんとなく自分一人の中に留めておきたかったのだ。それに、彼のシルバーブロンドが羨ましいなんて言ったら、ロンの苦虫を噛み潰したようなしかめっ面が簡単に想像できた。(だって無駄な争いは避けたいもの)ハーマイオニーは自分にそう言い聞かせて、二人より一足先に大広間を後にしたのだった。
「一体スリザリンンの何がそんなに気になるのさ?」
と聞くほどだった。ハーマイオニーはマルフォイの名前とさっき会った白イタチの話が喉まで出かかったが、
「……いいえ、別に何でもないの」
と返した。
もちろんハリーたちに知られて困るようなことはなかったけれど、なんとなく自分一人の中に留めておきたかったのだ。それに、彼のシルバーブロンドが羨ましいなんて言ったら、ロンの苦虫を噛み潰したようなしかめっ面が簡単に想像できた。(だって無駄な争いは避けたいもの)ハーマイオニーは自分にそう言い聞かせて、二人より一足先に大広間を後にしたのだった。
まさかその先の廊下に、さっき逃げられた白いふわふわが丸まっているなんて思いもしなかった。
「……っ、どうしたの!」
ハーマイオニーは慌てて駆け寄りしゃがみ込む。白い毛並みに手を伸ばして撫でるようにすると、白イタチはされるがままにしていた。というよりどうやら動けないようだった。丸まったまま、息をするたびに小さな体が上下に揺れている。ハーマイオニーはその体をそっと抱き上げた。
「怪我、してるのね」
白イタチが丸まっていた先にあるのは各寮へ続く上りの階段。おそらくその上からこの廊下まで転がり落ちてしまったのだろう。でも夕食の時間だったのが幸いして廊下に人気はなく、踏み潰される心配はなかったというわけだ。
どうするべきか。もちろんこのままここに置いていくわけにはいかないし、マダムポンフリーのところへ連れていくのが最良かもしれない。ハーマイオニー自身も怪我を直す魔法を使えないわけではなかったが、相手は人間ではないから失敗したら困る。魔法生物飼育学のハグリットは……いくら友達だとしても、さすがに治療を任せるには不安だった。
「とりあえず医務室に連れていくわね。……と、どうしたの?」
その言葉を聞いたとたん、急に白イタチが動き出した。弱々しいながらも鳴き声を上げている。
「だめよ、動いたら怪我が酷くなってしまうわ」
しかし白イタチはなおも逃れようとする。逃がさない程度に握っていたハーマイオニーの手を噛んだ。ハーマイオニーは痛っ、と声を上げるがその手を緩めることはしなかった。手の中で暴れる白イタチに向かって呆れたように呟く。
「一体なんだっていうの? そんなにマダムポンフリーが嫌なの?」
キィキィ声を上げて抗議を続ける白イタチを見て、はぁ、とため息をついたハーマイオニーは、口調を強めて言った。
「わかったわ。医務室には連れていかない。でもその替わりに私の部屋まで連れていくから、大人しくしていなさい。……私の魔法がどれくらい効くかはわからないけれど、やらないよりはマシでしょ」
途端に大人しくなった白イタチの目を覗き込んで続ける。
「だから、そんな怪我で逃げようなんて考えないでね。絶対今度は逃がしてやらないんだから」
白イタチは目を細めてキュウ、と一言鳴き、さっき噛んだハーマイオニーの手をペロッと舐めた。
[←Back] [Next→]
***
ドラコ氏のいない謎が解明されずごめんなさい。
でも白イタチちゃんをキュウキュウ鳴かせるのが楽しかったです笑。
次はハーちゃんのえぴすきー!でございます(ぇ)
[←Back] [Next→]
***
ドラコ氏のいない謎が解明されずごめんなさい。
でも白イタチちゃんをキュウキュウ鳴かせるのが楽しかったです笑。
次はハーちゃんのえぴすきー!でございます(ぇ)
PR
この記事にコメントする